昔むかし、寒い冬のこと、食べ物が底をついた狸の一家。
父親狸は腹を空かせた子供のために茶釜に化けて茂林寺の和尚さんのもとへ買われていきました。
そうとは知らぬ和尚さんは茶釜を火にかけると、茶釜は熱くて騒ぎ出す。
奇妙に思った和尚さんは、古道具屋に茶釜を売ってしまいました。
狸は古道具屋の旦那に恩返しするために店先で狸の茶釜の見世物をすることにしました。
これが人気で、古道具屋は大もうけ。
しかし狸は元の姿に戻ることができなくなり、それを知った和尚さんは哀れに思い、茶釜を引き取り大切にしました。
いつしかこの茶釜は福を呼び福を分けるとの噂が広がり「分福茶釜」と呼ばれるようになりました。

上の写真は、土産店の狸です。